パパ活模様 Mさんの場合①
ある日の夜、場所は新宿東口、緑色に光るベネトンのお店の前。私は緊張しながら、周囲を見渡していました。
「そろそろ7時だよな・・・いまならまだ止められるかな・・・」
そんなことを思いながら、一旦その場を離れてウロウロ。少し離れた場所まで移動したところでメールの着信。
「もう着いてますか?私もそろそろ着きます!」
ヤバイ、来た!どうしよう???
・・・・・
彼女と初めて連絡を取ったのは、約1ヶ月半前。
とある掲示板でした。
出張の際の寂しさを紛らわすために、夜にご飯を食べてくれる相手を探していた私は、ネットで調べるうちにその掲示板の存在を知りました。
その掲示板は、女性と男性が出会いを求めて、自己紹介と自分が希望する内容、条件を書き込んだもので、女性と男性、両方が書き込めるようになっていました。
私は訳も分からず、ひとりの女性の投稿を見て、連絡をしました。
それが、今日会う予定のMさん。
Mさんは23歳OLさん、生活に少し困っていて食事してお小遣いをくれる男性を探しているとのこと・・・身長や体重も書かれていて、条件だけ見ると私の探しているタイプにぴったり。
投稿から連絡をすると、程なく返事が来ました。
「ぜひ、お会いしたい!」とのこと。
ここからやり取りが始まりました。
すぐに会いたかったのですが、私の出張の都合と彼女の予定がなかなか合わず、1ヶ月半はメールだけのやり取りになりました。
その中で分かったこと・・・メールの文章から、とても真面目で丁寧な様子が伺える。それから写メの交換もしました。彼女の写真を見たとき・・・「めっちゃキレイ!」思わず二度見してしまいました。
大げさに言います。大げさに言いますが・・・新木優子さんや、すみれさんの系統、細めで鼻筋が通っていて、色白というより健康的な小麦色な肌、そして瞳が印象的でした。
スポーツをやっていて、活発な感じでした。
しかし、写真が簡単に信用出来ないことは過去の風俗経験から分かっていました。
他にも美人局、おやじ狩り、などの危険も頭をよぎります。
そして、ようやく会う日が決まり・・・今日。
・・・
携帯(現在のようなスマホではありません)を開き、彼女の写真を確認。
ドキドキを抑えつつ、再度ベネトン前へ。
もう10年くらい経つのかもしれませんが、このときの光景はいまでも忘れられません。緊張していたのか、出張用のキャリーバッグを横に置いてしゃがんでいた私に、彼女の方から声を掛けてきました。
「あの、モケさんですか?」
見上げると彼女がいました。
そう、写真でイメージしてたままの彼女でした。
マジか・・・
今思えば、これが私がパパ活にハマった瞬間だったと思います。
会うまでのドキドキ、会った瞬間のインパクト。
間違いなく風俗以上でした。
さて、Mさん編、最後まで書こうと思ってましたが、仕事が始まるので続きは次回(笑)